この文庫について

数えれば分かることは、数えてから決める

資格試験の勉強でいちばん高くつくのは、勉強しなかった時間ではなく、 出ないところを勉強した時間です。範囲が広い試験ほどそうなります。

とはいえ「どこが出るか」は、参考書の帯や合格体験記を読んでも、 結局は誰かの体感でしかありません。それなら自分で数えればいい、というのが和夕文庫の出発点です。過去問を1問ずつ開いて、何が問われたかを分野と用語のタグに分解し、 通しで集計する。地味な作業ですが、終わってみると 「この分野は10年で1問しか出ていない」といったことがはっきり見えます。

データの作り方

公開されている過去問のPDFから本文を取り出し、設問単位に切り分けたうえで、 あらかじめ用意した専門用語の辞書と突き合わせています。ある設問にどの用語がいくつ現れたかを数え、 その分布から分野を割り当てる、という手順です。 気象予報士では、35回・1,340問について443語の用語を追いかけました。

この方式には限界もあります。設問が複数の分野にまたがるとき、当サイトは比重の大きい分野を 1つだけ選びます。用語が出てこないタイプの設問には分野が付きません。 そうした限界は各ページの末尾に書くようにしています。数字の意味が分からないまま 信じてもらうより、限界ごと見てもらうほうが役に立つと考えています。

試験制度や合格率のように、公式が発表している事実は必ず一次情報にあたって載せ、 確認した日付と出典のリンクを添えています。予備校や情報サイトの記述は根拠にしていません。

試験問題そのものを載せない理由

当サイトは、問題文と解答例を掲載していません。載せているのは 「どの回のどの設問で、どの分野の、どの用語が問われたか」という集計と、 こちらで書き起こした解説だけです。

試験問題には著作権があり、実施機関が転載を認めていないためです。たとえば気象予報士試験では、 気象業務支援センターが過去問を公開していますが、その利用は個人利用の範囲に限られ、 無断での複製・転写はできないと明記されています。問題文が必要なときは、 各ページからリンクしている公式の配布ページでご覧ください。

制約のように見えますが、実のところ困っていません。 問題文の丸写しは誰がやっても同じものにしかならないのに対して、 集計と解説はここにしかないものになるからです。

本も出しています

サイトで見えた傾向は、書籍にもしています。現在61冊。 画面で眺めるより紙やKindleで手を動かしたい方は蔵書をご覧ください。

なお、自分でも本を書いてみたいという方には、姉妹サイトのほんの寺子屋があります。こちらはKDP(Kindle出版)を学び合うコミュニティで、 資格の勉強とは別の話題を扱っています。

お問い合わせ

データの誤りを見つけられた場合は、ぜひお問い合わせから お知らせください。どのページのどの数字か教えていただけると、確認して直します。 集計の性質上、機械的な誤りが残っている可能性はゼロではありません。