夕暮れの工場地帯と、それを映す静かな水面

こうがいぼうしかんりしゃ

公害防止管理者の出題傾向

13区分。受ける科目が違えば、戦い方も違う。

「第1種は6科目」という説明は大気関係にしか当てはまりません。区分ごとに受験科目も問題数も別物です。そして科目免除を使えるかどうかで、合格率は同じ区分でも桁が変わります。まず自分の区分の地図を持ってください。

試験区分

13区分

受験科目が区分ごとに違う

科目の総数

18科目

免除ありの合格率

53.9%

第55回

免除なしの合格率

14.9%

同じ回で、この差

この試験の性格は、1枚のグラフに出る

第55回(令和7年度)の実績です。科目免除を申請した人の合格率が53.9%、申請していない人が14.9%。同じ試験で、同じ区分で、この差です。

理由は単純で、免除申請ができる人は「前年までに一部の科目を取っている人」だからです。 つまりこの試験は、1年で全科目を取りに行く試験というより、科目を持ち越しながら3年で仕上げる試験として設計されています。合格年を含め3年間、同じ区分なら合格科目が免除されます。 最初からそのつもりで計画を立てるかどうかで、必要な勉強時間がまるで変わります。

なお免除は自動ではありません。申込時に自分で申請しないと受けられず、 申込期間を過ぎるといかなる理由でも申請できません。ここを落とすと1年分が無駄になります。

区分ごとの合格率(免除あり/なし)

差の大きい順。区分名から詳細へ進めます。

  • 科目免除の申請あり
  • 科目免除の申請なし

出典:一般社団法人 産業環境管理協会「公害防止管理者等国家試験 試験結果概要」(合格率は受験者数に対する合格者数の割合として算出。区分別の実績は令和7年度(第55回)のもの)

13区分の受験科目

「第1種は6科目、第2種・第3種は5科目、第4種は4科目」という説明をよく見かけますが、 それが当てはまるのは大気関係だけです。水質関係は第1種5科目・第2種4科目・第3種4科目・第4種3科目。 自分の区分の科目は、必ずこの表で確認してください。

  • 大気関係第1種6科目・75問

    公害総論/大気概論/大気特論/ばいじん・粉じん特論/大気有害物質特論/大規模大気特論

  • 大気関係第2種5科目・65問

    公害総論/大気概論/大気特論/ばいじん・粉じん特論/大気有害物質特論

  • 大気関係第3種5科目・65問

    公害総論/大気概論/大気特論/ばいじん・粉じん特論/大規模大気特論

  • 大気関係第4種4科目・55問

    公害総論/大気概論/大気特論/ばいじん・粉じん特論

  • 水質関係第1種5科目・75問

    公害総論/水質概論/汚水処理特論/水質有害物質特論/大規模水質特論

  • 水質関係第2種4科目・65問

    公害総論/水質概論/汚水処理特論/水質有害物質特論

  • 水質関係第3種4科目・60問

    公害総論/水質概論/汚水処理特論/大規模水質特論

  • 水質関係第4種3科目・50問

    公害総論/水質概論/汚水処理特論

  • 騒音・振動関係3科目・70問

    公害総論/騒音・振動概論/騒音・振動特論

  • 特定粉じん関係3科目・40問

    公害総論/大気概論/ばいじん・粉じん特論

  • 一般粉じん関係3科目・35問

    公害総論/大気概論/ばいじん・一般粉じん特論

  • 公害総論/ダイオキシン類概論/ダイオキシン類特論

  • 公害総論/大気・水質概論/大気関係技術特論/水質関係技術特論

科目ごとの重さ

問題数も試験時間も科目でまるで違います。汚水処理特論25問・騒音振動特論30問・ ダイオキシン類特論25問は、それだけで1冊ぶんの重さがあります。 逆に10問しかない科目は、6問取れば通ります。ここを知らずに均等に時間を割くと損をします。

No科目問題数試験時間合格に必要
1公害総論15問50分9問
2大気概論10問35分6問
3大気特論15問50分9問
4ばいじん・粉じん特論15問50分9問
5大気有害物質特論10問35分6問
6大規模大気特論10問35分6問
7水質概論10問35分6問
8汚水処理特論25問75分15問
9水質有害物質特論15問50分9問
10大規模水質特論10問35分6問
11騒音・振動概論25問75分15問
12騒音・振動特論30問90分18問
13ばいじん・一般粉じん特論10問35分6問
14ダイオキシン類概論15問50分9問
15ダイオキシン類特論25問75分15問
16大気・水質概論10問35分6問
17大気関係技術特論20問60分12問
18水質関係技術特論20問60分12問

「合格に必要」は、合格基準の60%以上を満たす最小の正解数です(問題数×0.6の切り上げ)。

試験の基本

実施機関一般社団法人 産業環境管理協会
受験資格年齢・学歴等の制限なしどなたでも受験できる
実施回数年1回(10月上旬の日曜日)全国9都市で実施
試験区分13区分区分ごとに受験する科目が違う
出題形式五者択一のマークシート2つ以上選ぶとその問は0点
合格基準各科目60%以上
科目別合格制度合格年を含め3年間同じ区分を受験するとき、申請により合格科目が免除される。申請を忘れると免除されない
受験手数料12,300円/11,600円大気1・3種、水質1・3種、ダイオキシン類、主任管理者が12,300円。その他が11,600円

2026-08-01 時点で一般社団法人 産業環境管理協会の記載を確認したものです。受験の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

第1回からの合格率(55回分)

昭和46年に始まった試験です。初回は9万5千人が受験しました。 直近の第55回は受験19,845人、 合格率36.2%です。

全55回の数字を開く
回年度受験者合格者合格率
第55回7年度19,8457,17536.2%
第54回6年度20,2635,24425.9%
第53回5年度20,4944,84323.6%
第52回4年度20,4565,17925.3%
第51回3年度19,9465,77428.9%
第50回2年度20,0085,19526.0%
第49回令和元年度23,5076,18926.3%
第48回30年度22,7416,18327.2%
第47回29年度24,3326,02424.8%
第46回28年度24,6906,38225.8%
第45回27年度25,5626,52525.5%
第44回26年度25,9896,50125.0%
第43回25年度27,3285,40719.8%
第42回24年度27,2486,36423.4%
第41回23年度28,0456,22022.2%
第40回22年度29,4566,69122.7%
第39回21年度29,4376,44621.9%
第38回20年度29,5646,12720.7%
第37回19年度25,2373,13212.4%
第36回18年度21,3515,13424.0%
第35回17年度24,0167,37630.7%
第34回16年度23,2015,80525.0%
第33回15年度25,1745,41721.5%
第32回14年度24,6846,00524.3%
第31回13年度25,6136,05523.6%
第30回12年度28,7378,30728.9%
第29回11年度23,0095,10722.2%
第28回10年度22,5554,85821.5%
第27回9年度21,6194,33620.1%
第26回8年度21,3363,11914.6%
第25回7年度21,4754,22119.7%
第24回6年度21,1615,25024.8%
第23回5年度20,8664,58922.0%
第22回4年度19,8033,86819.5%
第21回3年度18,3524,28323.3%
第20回2年度16,3823,48021.2%
第19回平成元年度15,2334,07126.7%
第18回63年度14,2532,88520.2%
第17回62年度14,1733,41324.1%
第16回61年度15,8483,01019.0%
第15回60年度16,3303,32220.3%
第14回59年度17,3853,50820.2%
第13回58年度18,8343,32817.7%
第12回57年度21,7905,13723.6%
第11回56年度24,2055,46022.6%
第10回55年度27,5425,32219.3%
第9回54年度30,0956,57221.8%
第8回53年度39,3208,40221.4%
第7回52年度50,15313,30826.5%
第6回51年度55,55010,69819.3%
第5回50年度71,74115,71021.9%
第4回49年度86,97321,44324.7%
第3回48年度90,13829,94633.2%
第2回47年度108,48735,66732.9%
第1回昭和46年度95,19736,38538.2%

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